一人暮らしに必要なもの一覧と金額について
一人暮らしに必要なものは沢山ある。
最初は物件に関する費用が一番金額が大きいじゃろう。
今回は、一人暮らしに必要なものと金額について話そうかの。
一人暮らしでは、大きく分けて
- 物件(住む家)が見つかるまで
- 物件の契約時
- 物件が決定してから入居まで
- 入居してから
という4つのポイントがあって、それぞれ必要なモノが変わってくる。
各々を細かく見ていくが、その前に大体の総額を把握しておくと良いじゃろう。
一人暮らしを始めるにあたって、必要なものの総額は、
おおよそ、40~50万円じゃ!
上記金額が最低限必要になると思っておくのが良いじゃろう。
それでは、細かい内訳を見ていくこととしようかの。
実際にワシがそうじゃったんじゃが、名古屋から東京に上京して一人暮らしを始めた経験がある。
その時は、まだ24歳じゃったから、右も左も分からんウブな青年じゃった。
何はともあれ住むとこを探さんことには一人暮らしを始めることはできんからの。
名古屋から東京まで物件を探しに行ったんじゃ。
となると、交通費もかかるし、日帰りはもったいないから宿泊もした。
その時の費用(概算)は、いかの通りじゃ。
交通費 |
5万円 |
---|---|
宿泊費 |
1.5万円 |
食事代 |
1.5万円 |
遠方での物件探しに必要な金額:8万円
それから、不動産屋さんとの連絡を取るために電話も使ったが、携帯電話の無料通話分で十分まかなえるレベルなので記載はしておらんぞ。
遠方で一人暮らしを始めるためには、まず物件を探すために必要な費用が発生することを忘れてはならんぞ。
もし、1度の訪問で良い物件が見つからなければ、回数分、費用が発生するのは言うまでもない。
ワシの場合は、1度の訪問で20件ぐらい回って、最後の最後で、予算と合う物件に巡り会えたんじゃ。
それは、地元の不動産屋さんが持っていた情報じゃった。
物件を探すときは、大手のインターネット検索だけでなく、実際に住みたい町にある不動産屋さんの門を叩いてみることをオススメするぞ!
良い物件が見つかれば、そこで契約を結ぶことになる。
その時に必要になってくるのが、
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 前家賃
- 鍵交換代(必要であれば)
- 駐車場(必要であれば)
じゃ。
初めて賃貸を借りる場合、こういった用語はしっかりと意味を知っておくことが大切じゃ。
退去時に戻ってくる費用と、戻ってこない費用の2種類がある。
それでは、具体的に解説していくぞ。
敷金とは
退却時に一部戻ってくる可能性のある費用
敷金とは、借りている間に部屋の一部を破損させてしまったり、汚してしまったりした時の修繕費用として、大家さんに前払いしておく費用じゃ。
壁に穴を開けてしまったり、フローリングに傷が付いてしまったりすると、この敷金から充当される。
もちろん、足りない場合は退去時に必要費用を請求されるぞ。
住んでいるときは、人様の物を『借して頂いている』という意識を忘れてはならん。
この敷金については、ワシにも驚いた経験があってな。
東京の一人暮らしで部屋を帰るときの話しじゃ。
部屋を綺麗に使っていたから、敷金の8割が返却されるということになったんじゃ。
しかし、不動産屋から、具体的な返却期日が一向に連絡されてこんかった。
それで、ワシも不安になって何度も電話したんじゃが、はぐらかされてな。
結果、なんとか返却をしてもらったんじゃが、気が付かず放置しておいたら戻ってこなかったじゃろうな。
大手ではなく、地元密着型の小規模な不動産屋さんとの間で、この敷金の返却について問題が多発しているようじゃ。
胡散臭そうなお店は選ばないようにする必要があるの。
礼金とは
戻ってこない費用
この礼金とは、日本独自の習慣らしいんじゃ。
どうも、戦争が終わった後、住む場所を提供してくれた人に対して「住むところを提供してくれてありがとう!」という意味で、支払ったお金のようじゃ。
戦争と無縁な現代、この礼金制度については賛否両論があるようじゃな。
ワシが考えるには、礼金はあって良いと思っておる。
当然、物件の状態にもよるがの。
例えば、新築物件の場合は、この礼金が1ヶ月、または2ヶ月分とするところが多いの。
これも、家主の立場になってみれば分かるじゃろう。
マンションなり、アパートを建築するとなると、土地も必要じゃし、当然建築費用も必要。
住民のことを考えて住みやすさを考慮した設計を、設計士とするじゃろう。
そういった家主さんの苦労があって、我々は快適な物件に住めるわけなんじゃ。
その家主さんに対して、適切なお礼をお渡しするのは良いことじゃと思う。
しかし、逆に築年数が何十年と経過していて、内装も汚れている物件でも、礼金を要求している場合もある。
そういった場合は、きっと家主さんが貧乏、もしくはケチなんじゃろう。
ケチや大家さんの物件に入ったら最悪じゃぞ。
万が一、設備に故障があったとしても、直してくれん場合があるからの。
設備の修繕費用は大家さん持ちじゃから、余裕の無い大家さん、ケチな大家さんが経営する物件に入ると、後々こういった問題も起こりかねん。
稀に交渉してみると、礼金を割り引いてくれる物件もあるようじゃ。
半分、もしくは無料に割り引くのが多いの。
しかし、それは営業マンの常套句でもあるようじゃ。
割引されると、誰もが「安い!」と思ってしまうじゃろう?
そういった人間心理を巧みに使うために、見せかけの礼金が設定されている場合もある。
また、礼金ゼロ!を謳い文句に宣伝し、次に紹介する仲介手数料を高く設定している業者もあるようで、こちらも注意が必要なんじゃ。
安い!!と思って内見をして、見積を出してもらうとあら不思議。
「蓋を開けてみれば・・・」で他の物件とそれほど変わらない金額になっている、なんてことも少なくないぞ。
そんな不動産屋に物件管理を任せる家主がいるの!?
と思うかもしれんが、家主も部屋が埋まらなければ生活ができん。
家主は部屋が埋まれば良し、不動産屋は自社が仲介して部屋を貸せれば良し、という単純構造になっておるからの。
家主も、不動産屋も、決して100%借り手側の味方ではない、ということを覚えておく必要があるの。
これは、逆の立場からみれば分かるじゃろう。
家主は一度物件を貸してしまえば、中で何をされているか分からんし、物件を破損された挙句、逃げ出す人も中にはおるじゃろう。
今は消費者金融に追われて夜逃げしてしまう例もあるし、他人ごとではない。
だから、審査も厳しくなるし、「この人に貸して本当に第条だろうか?」という目になることは仕方がないこと。
現代はそういった社会なんじゃ、残念ながら。
こういった殺伐とした現代で生き抜くためには、個人の知恵が大切じゃ。
敷金・礼金の違いを知り、物件の状態(部屋だけでなく大家さんや不動産屋さんなどの関係者)を良く見極められる目を養うことが急務じゃな!
仲介手数料とは
戻ってこない費用
仲介手数料とは、家主さんと借りる人を繋いでくれた不動産屋さんに支払う費用じゃ。
不動産屋さんもボランティアではないから、スタッフのお給料を支払う必要があるじゃろ?
こういった手数料ビジネスが、不動産屋さんの主たる利益の元になっておるんじゃ。
「不動産屋で働くスタッフの給料をなぜ私が!?」
なんて考えてしまってはいかんぞ。
その不動産屋さんのスタッフがいてくれて、検索サイトも運営されておるし、物件の情報を足を使って探しまわってくれて、ワシらの一般人のところまで、数千、数万という情報が届くようにしてくれておるんじゃ。
もし、不動産屋さんと、そのスタッフさんがいなければ、物件を選ぶ、ということができなくなるじゃろう。
ましてや情報が無いために、比較するなど到底無理な話しじゃ。
大切な不動産情報を扱っている彼らに、感謝の気持を込めて手数料をお支払いするのが礼儀じゃぞ。
前家賃とは
戻ってこない費用
前家賃とは、その名の通り、家賃の1ヶ月分を前払いすることじゃ。
家賃は先払いが基本となっているからの。
入居前に手付金のような意味合いもあって、1ヶ月分を前払いしておくことになる。
忘れてはならんぞ。
鍵交換代とは
戻ってこない費用
鍵交換代とは、名前の通り、部屋の玄関のカギを交換するために必要な非常のことじゃ。
しかし、この費用、何か変な感じもするじゃろ?
前に住んでいた人のカギを、後から借りる人が交換する
というのが、この鍵交換代なんじゃ。
なぜ、今から住む私が前の人のカギを交換せにゃならんの?
となるのが普通じゃな。
そこで調べてみると、どうも、この鍵交換代については、誰が負担する費用なのかが法律では決まっていないようじゃ。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(平成23年8月再改訂版)では、「入居者の入れ替わりによる物件管理上の問題であり、賃貸人の負担とすることが妥当と考えられる」という記載がある。
ガイドラインでは、鍵交換費用については『貸す方の物件管理上の問題』とされているということじゃ。
しかし、このガイドラインには強制力はないため、実際には交渉で決定される。
もし、この鍵交換代が気になるようであれば、ガイドラインの存在を話して、不動産屋さん、もしくは大家さんに負担してもらえないか相談すると良いじゃろう。
また、交渉して自分で鍵交換業者を選ぶことができれば、費用を安く抑える、もしくは同等の費用で防犯面でグレードの高いカギに交換できる。
気になる場合は、契約時にしっかりと交渉しておこう!
以上が、費用の意味と、ワシ個人が持っている考え、及び経験から知り得たチェックポイントじゃ。
それぞれの相場としては、
敷金は、家賃の0~3ヶ月分
礼金は、家賃の0~3ヶ月分
仲介手数料は、家賃の1ヶ月分
前家賃は、家賃の1ヶ月分
鍵交換代は、数万円
駐車場は、数千円
ぐらいじゃな。
実際にワシが東京で一人暮らしをした時の費用を見てもらうかの。
敷金 |
7万円 |
---|---|
礼金 |
7万円 |
仲介手数料 |
7万円 |
前家賃 |
7万円 |
鍵交換代 |
3万円 |
物件契約時に必要な金額:31万円
どうじゃ、結構な金額になるじゃろう?
一人暮らしをするために必要な部屋を見つけるためだけでも、40万円近くのお金が必要なんじゃ。
もちろん、家賃の節約もできるが、家のグレードは生活の質そのものに大きな影響を与えるし、防犯面からしても、いくら家賃が易いからといって、ボロボロのアパートは避けるべきじゃな。
物件を決めるまでも大変な労力とお金が必要じゃが、物件が決まってからもまだ出費はかさむ。
具体的には、
- 家具購入費用
- 家電購入費用
- 引っ越し費用
じゃ。
家に住むからには、最低限、必要な物がある。
例えば、家具であれば、
寝具 |
3万円~ |
---|---|
机 |
数千円~ |
ソファー |
数千円~ |
入居時に必要な家具の金額:3万円前後~
最低でもこれぐらいの家具は揃えるじゃろう。
あとは、洋服ダンスや、テレビボードなど、予算に合わせて買い足せばよいじゃろう。
家電は、
テレビ |
3万円~ |
---|---|
冷蔵庫 |
3万円~ |
洗濯機 |
3万円~ |
エアコン |
3万円~ |
入居時に必要な家電の金額:10万円前後~
エアコンは最初から付いている場合もあるが、ついていない物件の方が多いと思う。
全て中古品で状態が良い物が見つかれば、、、と思うかも知れんが、それも落とし穴じゃ。
家電に関しては、新品でグレードを落として購入するのがオススメじゃ。
引越し費用は、距離と業者によって大きく違いが出てくる。
ワシも引っ越しの際にはいつもお世話になっておるが、こういった引っ越し業者を比較するサービスを利用して、何社か検討するのが良いじゃろう。
一つ目安として、ワシが名古屋から東京に引っ越しをした際の金額を紹介しておこう。
5万円
じゃった。
これでも、大手の半額ぐらいだったと思う。
しかし、これにも落とし穴があって、後日談があるんじゃが、それは、こちらの記事にまとめておるから、後々のトラブルを避けるためにも、読んでおくと良いじゃろう。
物件契約後、入居ままでに必要な金額:合計15万円前後~
※節約バージョンで換算しています。
一人暮らしを始めるまでには、大金が必要になるということが少しずつでも分かってきたかな?
コツコツとアルバイトで貯めるのが一番良いじゃろう。
もし、親御さんに面倒を見てもらえる場合は、ちゃんと「ありがとう」と口に出して感謝するんじゃぞ。
あ、それから、ワシの失敗談もあって、なるべく借金をして引っ越しをしない方が良いぞ。
ワシの借金引っ越し体験談については、こちらにまとめてある。
さて、今まで一人暮らしを始めるために必要なものと金額について、見てきた。
他にも挙げ出したらキリは無いが、ほとんど網羅していると思う。
合計金額を見てみよう。
一人暮らしを始めるために必要な金額:合計40万円前後~
遠方での一人暮らしを希望する場合は、上記金額に、物件探しの費用(遠征にかかる交通費、宿泊費、食費など)が必要になる。
上記金額は、一般的に考えられるレベルの生活水準と環境を想定した金額じゃ。
もちろん、節約できる部分もあるじゃろう。
ワシも一番最初に一人暮らしを始めた時には、ものすごい節約したんじゃ。
その経験もあって、節約できるコトと、節約しない方が良いコトが、一人暮らしではハッキリしていることがわかったぞ。
この記事も大分長くなってきたから、一人暮らしの賢い節約術については、別の記事にまとめておくこととしよう。
一人暮らしで節約できるコト、節約しない方が良いコト。猫仙人の経験談 (記事作成中:8/20日完成予定)
概算として、やはり当初に明示した、40~50万円の予算は必要になることを覚えておくと良いぞ。
もちろん、無事に引っ越しが終わって、一人暮らし生活が始まったら、今度は生活費が必要になってくることを忘れてはならんぞ。
必要な生活費の詳細な項目と、概算については、こちらの記事を参考にすると良いじゃろう。
何度も言うようじゃが、
借金をして一人暮らしを始めない
予算は50万円を用意する
節約にはメリハリが必要
費用は自力で貯めるよう努力する
この点について、しっかりと頭に入れておくことが肝要じゃ!
一人暮らしの総合情報
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