退去費用 一年未満

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大抵の賃貸物件の契約では、二年契約となっているものが多いと思います。

 

が、「予定は未定」で二年にならないうちに、それも一年未満で引っ越す場合もありますが、さてその場合の退去費用はどうなるのでしょうか？

 

二年契約で入居したのにもかかわらず、その後の予定変更により一年未満でもう引越し・・・というケースもあるでしょう。

 

その場合、わずか一年未満で引っ越すわけですが、原状回復などに要する退去費用の支払いはどうなるのでしょうか。

 

まず、ここでおさらいしたいのは、退去費用の考え方です。

 

一年もたっていないのだから何も費用は発生しないのでは？

 

と考えたいのが入居者側の希望ですが、では、費用の発生と「どれだけの期間入居していたか？」に何か関係はあるのでしょうか？

 

答えは「関係ない」です。

 

どれだけ短い間においても、

• ものを故意に破損させたり、
• タバコを吸っていて掃除もせずに放置したためにクロスなどが汚れた、
• ペットを飼っていてニオイや汚れがひどい

・・・といった場合の原状回復費用は、退去費用として支払うべき義務が発生するからです。

 

大家さんによっても支払い義務の基準は異なるため、詳しくは契約書をしっかりと再読してみましょう。

 

さて、引越しが決まったら、まずは入居時に取り交わした契約書をしっかり読み直しましょう。

 

それだけでなく、普段からよく読んでおけば、いざというとき、契約時にしっかりと熟読しておいたことがよくわかるようになります。

 

何か迷ったら契約書に記載されていることを基本として、取り決めが実行されていくわけですから、内容を把握しておくことがまずは重要です。

 

さて、期間が二年もたっていないのに引っ越すことは、契約書に「契約期間＝二年」と記載があっても、必ずしも二年住まなくてもよいのです。

 

ただし、「解約予告」についてはどの契約書でも明記されているはずです。

 

この「解約予告」は入居者側が二年の契約を待たずに、一年未満で退去することを大家さんに知らせるものです。

 

契約書に「解約予告は二ヶ月前までに連絡のこと」とあれば、その取り決め通り、引っ越す日から逆算して、解約予告を大家さんにしておく必要があります。

 

実際、引っ越す日から逆算してその取り決められている契約に間に合うように大家さんに引越し日をお伝えしましょう。

 

さて、もし契約書に「二年以内の解約の場合は、違約金一ヶ月分」とかかれてあり、しかも、同意を示す記名捺印がされていれば、これは支払う義務があります。

 

「違約金」という名称ではありますが、退去費用の一部と考えてもよいでしょう。

 

それが、「一年未満」であろうとなかろうと契約書にかかれてある違約内容に合致するのであれば、違約金を支払う義務が発生するのです。

 

また、故意に破損させたりした場合、タバコを室内でよく吸っていてクロスなどが通常よりもひどく汚れている場合、キッチンや浴室などを掃除せず汚れ方がひどい場合・・・などは退去費用として原状回復のための修繕費を入居者側が支払わなければならないことがあります。

 

さらに、契約書に「ハウスクリーニング費は入居者側の負担とする」という取り決めがかかれてあれば、これも退去費用の一部として入居者側が支払うべきものとなります。

 

ただし、契約書に書かれていないものまで退去費用として請求されたのであれば、契約書の内容を今一度照合し、その相違点について丁寧にしっかり大家さんにお伝えしましょう。

 

また、次の契約のときには以下のことを特にしっかりとチェックしておきましょう。

 

それは、

• 「契約期間」
• 「解約について」
• 「特約について」

の三点になります。

 

特に「特約について」という項目には、「解約」「退去費用」を含めた退去時の約束事が明記されていることが多くあるため、チェックをしっかりとしましょう。

 

契約書とは、このように後々までとても大切なものですから、入居時の契約取り交わしの際には書かれてある内容を読み直し、どんな契約内容なのかをしっかりと認識する必要がありますね。

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