退去費用 キッチン

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賃料を支払っているとはいえ、他人のものを貸してもらっているという意識がない場合、綺麗にしようという気持ちが湧かない人も。

 

キッチンなどの水回りは特に汚れやすく、一般的な掃除はしておいたほうが退去費用も安く済むようです。

 

若い人のワンルームマンションなどですと、なかなか日々の掃除まで手がまわらないせいか、退去費用の査定の際、びっくりするような部屋の状態に遭遇することもあります。

 

特に水回りは汚れやすいのは当然ですが、食べ物を扱うキッチンは他の部分に比べて格別です。

 

そのため、退居費用をできるだけ安くしたいと思ったら、汚れるとわかっているところは日ごろから綺麗にしておくと費用の負担が軽く済む傾向にあります。

 

とはいっても、国土交通省のガイドラインによれば、一般的な掃除を行っていると認められれば経年劣化は大家さん側の負担となるので、神経質になる必要はないのですが、大家さんや管理会社の担当者によっては、退去時に「交渉」が必要となる場合がでてきます。

 

こういう将来的なことを考えた場合、キッチンなどの水回りは特に日ごろから汚れを速やかにとっておけば、退去時に慌てずに済みますよね。

 

ある入居者の方の場合です。

 

退去するというので、本人と管理会社の立会いのもと、部屋の状態を査定に訪れたところ、とんでもない状態になっていたといいます。

 

というのも、

• キッチンの換気扇はほこりと油でドロドロ、
• 床の上はゴミ袋の山、
• ゴミ袋だけでなくゴミと思われるものまであちこちに散乱

・・・という酷い状態で退居をする人がいたそうです。

 

煙草を吸っていたせいかクロスの黄ばみも一目で確認でき、キッチン回りだけでなくフロアやクロスの修繕のために、退去費用２０万円以上の請求を行わなければならないという状態だったそうですが、この場合ですと交渉をしても、あっても減額になるのは期待薄と見られます。

 

これは、悪質な大家さんとはいえませんね。

 

悪質というのは、入居者側が一般的な掃除をしており、経年劣化も差し引いても、退去費用として高額な請求をしてくるような大家さんをいいます。

 

一度も掃除をしていないとみられるこのひどいキッチン、フロア、クロスの状態を見ては、やはり大家さんの正当な請求であるといえそうですね。

 

一般的な掃除をしていれば、キッチンや水回りといえども退去費用にそれほど請求はこないものなのですが、逆に飾りつけをしてしまってその痕を残してしまうという場合もあります。

 

浴室やトイレ、洗面所、そしてキッチンにシール式の飾りつけをしている人が時々いらっしゃいますが、シールを貼るとその痕を綺麗にするのがかなり大変なのです。

 

自分の部屋らしく、可愛くしたいという気持ちは非常によくわかりますし、クリスマスなどの行事で雰囲気を味わいたいというのも納得できます。

 

ということで、収納扉などにシール状のもので飾りつけをすると、扉の材質にもよりますが、その痕を消すのに費用がかかります。

 

もし、痕がとれなかったとすれば扉を交換することになってしまうわけですが、一枚だけを交換するわけにいきません。

 

というのは、一枚だけを交換するとほかの扉との色合いがまったく違ってくるため、結局すべての扉を交換する必要が出てくるわけです。

 

ちなみに、痕が残りにくいといわれるジェルシールというのもありますが、特に樹脂製の扉などに貼ると時間がたつごとに色が移ってしまいます。

 

賃料を払っているのは自分ですが、いつかは大家さんに返さなければならない部屋であり、大家さんにとっては大事な商品なのですから、退去費用が多くかかることもさることながら、綺麗に大事に使ってあげたいですね。

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